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TANe FUNe 土に還る時間

  • 執筆者の写真: jinishikawa
    jinishikawa
  • 2020年11月12日
  • 読了時間: 2分

芸術家の日比野克彦さん、 人類学者の海部陽介とのコラボ作品、

【TANe FUNe(たねふね)】

東京都主催の数寄フェスでの作品作りのインスタレーションアート。 初めてのアート作品としての葦船製作に眠っていた芸術魂が フィーバー。 葦船のデザインは日比野さんが担当。 と言っても、渡されたのは一枚のタネのようなラフ画だけ。 それがよかった。 10日間という時間の中で、 一般の参加者みんなが家族のようになり考え生まれた、 生命の宿る楽しくも美しい愛情たっぷりの作品だ。 完成後、上野不忍の池に浮かべ作った仲間で代わる代わる乗ったのが三年前。 イベント後は、東京藝術大学のキャンパスの土の上に置き、土に帰っていく様子をそのまま展示。 三年経った現在の姿がこれ。 たまたま、丸木舟のイベント参加者のひとりが芸大の講師で「TANe FUNe」の朽ちていく姿を見ていると僕を驚かせた。 草が芽吹き、船に形を変え、役割を終えて自然の環に戻っていく。それもたくさんの昆虫や菌類、微生物の住処として。 まさに命の環に触れることのできる作品だ。 何年か後には土と同化しその姿の境目はあやふやになっていくだろう。 それでもその一粒一粒の中に僕らの汗と笑い声が残り続ける作品だ。










 
 
 

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